第6回

「コケ玉作り方」

2019.8.9

みなさんこんにちは!
神奈川県 南足柄市(有)山崎組
エクステリア事業部スマイリーガーデンの花育コラムの時間です。
​​​​​​​8月に入りやっと夏が始まった感じがしますね。
学生は夏休み、楽しんでいるのでしょうか?
親からしてみると、早く夏休み終わってほしいと思うと思いますが、
今回は、夏休みの自由研究にも役立つそして、大人も子供のころに土を丸めて遊んでいた頃を思い出して作って頂きたい、コケ玉の作り方をご紹介しようと思います。

コケ玉といっても、たくさん作り方はあると思います。
ミズゴケで作ったり花の苗のポットをそのまま丸めて作ったりと様々なのですが、今回の作り方は、土を配合して作るコケ玉です。

昨年と今年もスマイリーガーデンのワークショップで3月にマイクロ胡蝶蘭のコケ玉をつくりました。

スマイリーガーデンのとても人気があるワークショップメニューです。

 

マイクロ胡蝶蘭でなくても、観葉植物や、今の時期のお花でも、たとえばキキョウを使ってもかわいいコケ玉が作れると思います。

材料

早速ですが、材料の説明をします。
(出来上がりは、コケも含めて約10cmの円球が目安です)

・ケト土 7 
・赤玉土 3
・川砂  1
・くん炭 1
・緩効性肥料 適量
・水 適量(土を混ぜる時に必要)
・ミズゴケ又はハイゴケ 適量
・糸(苔を巻きつけるため)

材料の説明

*ケト土*

水辺の底の土。
水辺の植物、あしやコケ植物が水底に溜り、長い月日をかけて粘土状に変化した土。
水を加えると粘り気が出て乾燥するとカチカチに固まる性質。栄養分が豊富。

*赤玉土*

弱酸性の土で園芸用に多く用いられている土。
赤土をふるい分け細粒・小粒・中粒・・といった粒の大きさに分けられ用途によって使い分ける。
無機質な土なので、腐葉土などその他の土に混ぜて使うのが一般的ですが、 特性を利用して、挿し木、挿し芽に使うと雑菌の繁殖を最小にできる。

*川砂*

川にたまった砂。
肥料成分はなく、花崗岩などが水にさらされて粘土質が落ちて細かくなったもの。
地域によって取れる砂が違う。
因みに川砂のほかに山砂がありますが、山砂は火山などで噴出された岩の砂で、山にある砂。

*くん炭*

精米するときにでるモミや木片を蒸し焼きにして炭化させたもの。
雑菌を抑制し通気性、保水性が良い。

*緩効性肥料*

今回は、マグァンプKを使用しました。
ゆっくりと効き目のある肥料です。コケ玉の時以外にも寄せ植えするときにも土に混ぜ込み使用します。
使い方は、袋に記載されていますので植え付けの時はそちらを参考にしてください。
今回は、ひとつまみ程度です。女性の小指第一関節くらいでしょうか。
小さじ1杯が5gなのでその半分くらいが目安です。

コケ玉の作り方

*1*

さて、コケ玉を作ってみましょう。

まずケト土と赤玉土を練り合わせます。
お水を少量ずつ加えて、赤玉土は粒をつぶしながらケト土に混ぜます。
目指す硬さは耳たぶの柔らかさです。

適度に混ぜ合ったら、川砂・くん炭も土に練りこみます。

硬くなったと思ったらお水で調整してください。

最後に緩効性肥料を混ぜ合わせ、土は完成です。

混ぜるときがとても楽しく、土がまとまっていくとツヤが出てきてなんだか愛着がわいてきます(*^-^*)

*2*

コケ玉にしたい苗は、土をきれいに外し根っこと苗だけにします。

マイクロ胡蝶蘭の場合は、古い根を切り古い葉を落としました。
その他のお花の苗や観葉植物も黄色っぽくなっている葉などは取り、根っこもきれいに整えますが、種類によっては根をあまりいじらない方が良い植物もありますので、(根を切ると元気がなくなってしまう)ネットなどで調べてみてくださいね。

そして、苗と土を合わせて土を丸くしていきます。

*ポイント*

この時に綺麗な形に(完成度高めに)してください。
次の段階でにコケを貼りコケ玉の完成となりますが、コケで円球の修正はできません。
この土を丸くする時点できれいな玉にしてください。
置いたときに転がらない程度に玉の底は平らにします。

 

*3*

最後にコケを貼ります。
*コケを貼るときに土を練った手で触るとコケが汚れますのでご注意を。

コケはちぎりながらまず玉全体に手で押さえながら貼り、全体にコケが付いたら

透明な糸や木綿糸でもOK(目立たない色の糸で)グルグルとあやにくぐらせたりしてコケをとめていきます。
最初の糸と最後の糸をコブにして完成です。

*水のあげ方*

表面のコケは乾いたと思ったら霧吹きしてください。
コケ玉の中の土は、ケト土の性質で乾くとカチカチになります。

出来上がりの時の重さを覚えておき、持ち上げて軽いなと思ったらバケツなどに水を貼り水没させます。

お花部分は水面から上に、コケ玉部分を水没させて、15分から30分ぐらいそのままにしてお水を土まで浸透させます。

お花や緑のある暮らし

どうでしょうか?

コケ玉、思いのほか簡単に本格的に作れます。一度つくり方を覚えたらいろんなコケ玉が作れます。

コケ玉をつるしたり、風鈴とコケ玉の合わせ技なんかも今の季節涼しげで素敵です。

 

土を触るとなんだかほっとしたり、さらにコケはひんやりと気持ちいいんです。

是非皆さんもコケ玉作ってみてください。

お子さんとご友人と、また自分時間を楽しみたいという方にも

作りながらリフレッシュしてくださいね。

今回はいつもと違う花育コラムでしたがいかがでしたか?

花育コラムでは、季節のお花や植物を掘り下げてお届けしたり、今回のように作り方などの説明も取り入れて毎月お届けいたします。

お花や緑のある暮らし・・・

ご自分で作る緑を、日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。

それではまた。

 

グリーンアドバイザー・花育アドバイザー
山崎 ゆきえ