第18回
実はハーブの一種「サルビア」
2020.11.25
みなさんこんにちは!
神奈川県南足柄市(有)山崎組エクステリア事業部スマイリーガーデン 花育コラムのお時間です。
もうそろそろ冬が始まりますね。この晩秋から初冬にかけての季節が好きです。
空が高く見えて、朝空気が冷やかですが、そこまでの寒さがなく気持ちがよくて近所にあるイチョウが紅葉し始めて、そのあと家の庭のドウダンツツジが紅葉し始めます。
夕方、日が落ちるのが速くなり外仕事も作業の時間が短くなってきますが、秋の夜長を楽しむお家時間が増えて、最近撮りためたドラマや映画を夜見るのが、楽しみになっています。
気になってるお花・・・「サルビア」

サルビア
【Salvia】
- 英名
- Scarlet sage
- 和名
- 緋衣草(ヒゴロモソウ)
- 科
- シソ科
- 属名
- アキギリ属
- 原産国
- ブラジル
さて、
今回私の気になっているお花は“サルビア”です。
子供のころ、緋色のサルビアを良く最寄りの駅の植え込みで見かけていましたが可愛いとも思っていなかったのに、最近サルビアに対して見るところというか、花を知りつつあると今までの見方が変わって、好きなお花になりました。
というのも、単純に、サルビアはハーブだとわかってから。
そうだったのかと急にオシャレに見えてきて(笑)、ブルーのサルビアがとても可愛く、サルビアを知りたくなりました。
まず、日本でサルビアと言って思いうかべるのはこの赤い(緋色)サルビアではないでしょうか?
こちらは、サルビア・スプレンデンスといいます。
和名は緋衣草(ヒゴロモソウ)
花期の時期が長く、暑さにも強いので、夏から秋にかけて公園や駅の公共施設の花壇に植わっているのと見かけることが多いと思います。私が小学生の頃、登下校の花壇にサルビアがあって、花びらを取って蜜を吸ったりしていたことを思い出します。
ツツジやサツキでやったように、サルビアも蜜の味がしたのか覚えていませんが。
きっとおいしかったのかもしれません。
決してお勧めしているのではないので、真似しないでくださいね(;’∀’)

先ほど言いました、サルビアはハーブの一種ということですがセージというハーブなんです。
セージは、殺菌効果や消化促進効果だったり、紅茶に合う種類や、みなさんご存じのソーセージのセージとは、このハーブの名前からついたんです。かといって、サルビアには、食用と鑑賞用がありますので、すべてが食用ではありませんのでご注意くださいね!
サルビア(セージ)の食用お勧め品種
ハーブティーに最適なのは
*スパニッシュセージ
*サルビア・ミクロフィラ(チェリーセージ)


他に食用として使えるセージは
*コモンセージ(薬用ともいわれています)
*パイナップルセージ


他にもありますが、使用するときは必ず調べてからご使用くださいね。
妊婦の方や授乳している方は使用しないでください。
といった感じで、サルビアという花からかけ離れた話の様ですが、サルビアの話なのです。
皆さんも赤いサルビアのイメージから、少し違う見方になってきたでしょうか?
【寄せ植えやお庭で育てる私のおすすめ品種】
お庭で育てる場合は、コモンセージ。
ヨーロッパでは“長生きしたければサルビア(セージ)を植えろ”という意味合いの
ことわざがあるようです。
香りもいいですしコンパニオンプランツとしても効果があります。
*コンパニオンプランツとは・・・
育てたい野菜や花のそばに植えることでよい影響をもたらす植物のことをいい別名、「共栄作物」「共存作物」とも呼ばれます。病気や害虫の被害になりにくい、生育がよくなる、風味や味がよくなるといった作用があります。
野菜の場合は、農薬や化学肥料の使用量を減らす目的で使用できます。
セージをコンパニオンのプランツとする共存作物は、キャベツやブロッコリーです。
蝶を寄せ付けないので、青虫の被害に適していると考えます。
セージと相性の良い作物
キャベツ
ブロッコリー
逆に、相性の悪い作物は、
キュウリやディルです。
好む環境が違うために生育が弱くなる可能性があるようです。
セージと相性の悪い作物
キュウリ
ディル
寄せ植えにはブルーサルビアはとても素敵です。
中でも多年草のサルビアレウカンサはアメジストセージと言って多く流通しています。
日本に来たのは、明治時代の後期。


その他にお勧めのが、
*ホットリップス
紅白のツートンカラーでとても可愛いらしいお花です。

*サルビア・ヤメンシス
ホットリップスに花の形が似ています。ピンク色の可愛いお花
他にも斑入りの葉のサルビアや白い花、黒い花もあります。
サルビアは900種類もあるので、めずらしい品種なども世界にたくさんあるのでしょうね。

そこで育ててみたい品種を見つけました。
サルビア・クレベランディ
別名サンディアゴセージともいわれています。
うす紫でリング状に花が取り巻いて可愛いなと思います。香りもよさそうで、今欲しい苗の一つとなりました。

ただ、ハーブ系を育てるとき、生育が強いことが多いので、本当に自分の庭に適しているか?や場所を確保できるかなどを考えないとせっかくの育てても樹形が暴れて可愛くもなんともなくなるので要注意です。(実体験で自分に言い聞かせています。)
地植えではなく、寄せ植えや鉢で育ててもよさそうですね。
今回は「サルビア」を取り上げました。
私もご紹介していくうちに色んな種類のサルビアに出会いたいと思ってきました。
日本で言うサルビアはラテン語の『salvus』健康とか安全という意味の言葉から来ている
英語Salviaからの外来語です。昔フランスに伝わった際に『salvus』が「sauge」になりその後、イギリスで、「sage」セージと呼ばれるようになりました。
あの可愛くないと思っていたお花(私の感想です)はハーブの一種だったとわかった時の感覚を皆さんにも伝わったでしょうか?
もちろん知っていた方も多いと思いますが、これから、思っていたサルビアとまた違う知識で見ていただける機会になったらいいなと思います。
最後にサルビアの花言葉
歴史を掘り下げたら、家族愛の話が出てきそうですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
次回はどんなお花に出会えるでしょうか?お楽しみに!
グリーンアドバイザー・花育アドバイザー
山崎 ゆきえ