第11回

色々な色が可愛い「アネモネ」

2020.1.24

皆さんこんにちは!
神奈川県南足柄市(有)山崎組エクステリア事業部スマイリーガーデンの花育コラムの時間です。
まずは新年のご挨拶から。。。

明けましておめでとうございます。本年も花育コラムをよろしくお願いいたします!

さて、2020年最初の花育コラムはアネモネを取り上げたいと思います。
苗も切り花も今が最盛期。
最近では八重咲きや絞のように花びらの色の濃淡がはっきりとしているものなどお花屋さんへ出かけるとアネモネに釘付けになります。

アネモネ

学名  Anemone coronaria 
英名  Anemone
 キンポウゲ科
属名  イチリンソウ属(アネモネ属)
原産国  ヨーロッパ南部
 地中海東部沿岸地域

アネモネの歴史

アネモネの歴史は古くて神話や伝説にも登場するようです。ギリシャ語で風の花という意味anemosから付けられました。

アネモネは、とても不思議なお花です。
なんと、花びらがないのです!
花びらと思っているのはガク。ガクが綺麗な色をしているのですね。

アネモネの花というと派手な原色のイメージが強いですが、花がないからガクが進化して綺麗な色を付けたのか?ガクが美しいから花がいらなくなったのか・・・

うーん、、
考えれば考えるほど不思議なお花です。

日本には、明治初期に渡来してきました。
最初に日本へ来たアネモネは何色だったのでしょうか?人気があったかな?など気になってきます。

アネモネの種類

中心部分と花びら(ガク)の色合いが綺麗なアネモネ。
パンダという品種は中心が黒く、中心部分が白くて淡い花びらの色のアネモネもあります。
中には八重咲きのものや、海外で100種以上、日本でも10種以上あるようです。

球根から育てるのは一般的で、10月から11月に植えて、2月の初旬から次々と綺麗なお花が咲いてきます。

(本来お花じゃなくガクなのですが、お花で統一させていただきます。)

切り花もいいですが、ガーデニングにも最適です。
秋に球根を仕込んでおくと冬、寂しかった庭も2月になれば華やかなアネモネが咲き一気にお庭も春めきます。
花が6cmくらいから大輪になると10cmくらいにもなるので、とても存在力がありますよ。
アネモネは光に敏感なので、朝になると花を開かせ、夜になると花を閉じるを繰り返します。

開きっぱなしになると、お花も終わりという目安になります。

アネモネの毒に注意

かわいらしい見た目をしていることから、草全体に毒を持っていることは意外と知られていません。プロトアネモニンという成分で、茎を切ったときに出る汁が肌に触れると、炎症や水泡を引き起こしてしまいます。
直接株に触れるときは手袋をして作業をし、むやみに花を摘み取らない方が安心です。

ペットやお子様にも注意してくださいね!

とても可憐なアネモネを見つけました!

アネモネのコラムにあたって、色んな記事やSNSなどを見ていたらとても可憐なアネモネを見つけました!

“アネモネ・バージニアナ”
比較的小さな花径で、白いお花がとても可憐です。
普通アネモネは2〜3月に花が咲きますが、こちらは5〜6月に開花。しかも植えっぱなしでOKの宿根草。このアネモネ探して私も育てようと思います☆

アネモネ・バージニアナ
 

切り花では、先日私が通っているフランススタイルフラワーアレンジメントでアネモネのアレンジしました。
新色のアネモネを使って。
華やかな2020年の始まりにふさわしいアレンジになりました。

アネモネのアレンジ

お花屋さんで売っているアネモネって色んな色のアネモネが混じっていて可愛いです。
バラやカーネーションなどピンクのバラとか赤いカーネーションとか同じ色で売っていますが、不思議とアネモネはランダムな色で売っていますので、買う方もどんな色にするかでテイストを選べて楽しいです。
色によって花ことばも変わってくるようです(*^-^*)

色んな色のアネモネ

アネモネの花言葉

赤いアネモネ
『君を愛す』

白いアネモネ
『希望・真実』

紫のアネモネ
『あなたを信じて待つ』

ピンクのアネモネ
『待望・待ち望む』

青いアネモネ
『堅い誓い』

 

ですが、アネモネ全般の花言葉が何とも(;’∀’)怖い。。

『嫉妬の為の無実の犠牲』『恋の苦しみ』など。
 

これは、ギリシャ神話の話からきていて、アフロディーテ(ローマ神話ではヴィーナス)の話です。
 

息子のキューピットと遊んでいたアフロディーテは、息子が誤って放った矢に当たってしまいます。

キューピットの矢といえば、「当たると最初に見た人間に恋してしまう」という愛の矢です。

アフロディーテは矢に当たった後、最初に目に入った人間の美少年アドニスに夢中になってしまいます。
彼女の恋人・戦いの神アレス(マルス)は、アフロディーテが恋に夢中な乙女のようになってしまい、嫉妬のあまり自らをイノシシの姿に変え、狩りに来た美少年アドニスを襲います。

イノシシの牙に突かれたアドニスは死んでしまい、アフロディーテがアドニスの流れる血に神酒をかけると、赤い花が現れた。
それがアネモネの誕生とも、彼の遺体を見てアフロディーテが流した涙から咲いた花とも伝えられています。
 

そう聞くと、『嫉妬の為の無実の犠牲』とかわかりますが、

突然『嫉妬の為の無実の犠牲』とか言われても、理解に苦しみますね。

こうやって、花言葉を調べてみると、物語があって古い歴史のある意味合いが多いようです。
 

今月もまた、アネモネへ対する気持ちが変わりました。

好きな花を知ると、立体的にその花と向き合えますね。さらにアネモネが好きになりました。

皆さんも、アネモネに少し興味を持っていただけていたら嬉しいです。

 

2月のスマイリーガーデンworkshopでは、アネモネとヒヤシンスとコケの寄せ植えを開催いたします。

                               WORKSHOPの詳細はこちら>>
 

是非、素敵な寄せ植えになっていますので、お時間合いましたらご参加ください。

今月も花育コラムを最後まで読んでくださりありがとうござました。

 

来月もまた、遊びに来てください☆

グリーンアドバイザー・花育アドバイザー
山崎 ゆきえ