第15回

タッジー・マッジー(Tussie Mussie)

2020.7.6
 

みなさんこんにちは。
神奈川県南足柄市(有)山崎組エクステリア事業部スマイリーガーデンです。

少しずつ自粛が解かれる中、県をまたぐ移動もOKとなりましたが、なかなか、今まで通りとはいかず。といいますか、なんとなくまだ外出するのは気が引けてしまう私ですが、週末半日だけお出かけしました。

みなさんは久しぶりのお出かけしましたか?
外に出かけるのって、やはり気分転換になりますね!
近くでも県またぎでなくても外に出るのはリフレッシュできて、ありがたく感じます。

リフレッシュで思いました

今回の花育コラムは、タッジーマッジーというハーブで束ねるブーケのお話をしたいと思います。

タッジーマッジーとはこれからお話ししますが簡単にいうと小さな花束という意味。

 

私は初めてこの言葉を聞いたとたん

なんだか、呪文のような響きとウン十数年生きてきて、聞いたことのない言葉に出会うという衝撃。っといったら大げさかもしれませんが(;’∀’)ふつふつと興味が湧いてきて、またそれもとても素敵な、しかも大好きな中世ヨーロッパからの歴史があるという(もうこのコラムの半分をここで言っちゃった)タッジーマッジーに秒殺で虜になりました。

前おきはこれくらいにして。

 

*タッジーマッジー*

繰り返しになってしまいますが、意味は“小さな花束”
ヨーロッパ中世(16世紀くらい)、コレラなどの疫病がはやり、外出する時に殺菌効果のある薬草(ハーブ)や強い香りのする草花を束ね身に付けることで疫病を防いだり魔除けとしていたことが始まりとされています。 ハーブの強い香りは悪霊や病魔を退けると信じられていました。 

その後、ビクトリア女王時代(19世紀)になると、花言葉が流行しはじめ、その花言葉を組み合わせて花束を作り、贈りあうようになり、花束を貰うと花言葉を調べハーブに隠れたメッセージを紐解くというロマンチックな意味をもつ花束(タッジーマッジー)となりました。

お気付きの方もいらっしゃると思いますが、この習慣は結婚式のブーケやお祝い事に花束を贈る花束として今でも受け継がれていますね!

ここからきていたなんて。歴史に感銘です。
 

花束(タッジーマッジー)

たしかに、花束を贈ると思う行動は、感謝の気持ちやお祝いの席に当たり前すぎて、花束を贈る習慣になった経緯を考えたことがありませんでした。

古き伝統があるハーブの花束が、私には新しく新鮮におもえて香りに癒されて。
気分をリフレッシュさせてくれる。
ハーブ自体もすごい植物ですが、ハーブの力をみいだした人類ってすごい!
リフレッシュの呪文だったのか!タッジーマッジーは。。。
なんて思います(^^;)
ネットで調べたら、タッジーマッジーのスペルが色々あるようで、タジマジと読んだり、『Tuzzy Muzzy』『Tussy Mussy』というスペルも見つけました。『Tussie Mussie』も明確ではないのかもしれません。

*私とタッジーマッジーとの出会い*

私が、この花束を知ったのは、フランススタイルのフラワーアレンジメントのお教室で確か3年前の今の季節時期だったと思います。

 

アジサイを入れたタッジーマッジーを束ねました。

とてもいい香りと身近な(お庭にありそうな)ハーブでガーデンチックな素敵なブーケがとても自分の好みでした。

アジサイを入れたタッジーマッジー

*キャサリン妃のロイヤルウェディングのブーケ*

イギリス王室ロイヤルファミリーは今でもこの習慣を受け継いでいます。

花育コラムすずらんの回でもキャサリン妃のブーケを取り上げましたが、

使用しているお花は花ことばを意識して選んだそうです。
 

*スズラン:繰り返される幸せ
*ヒヤシンス:永遠の愛
*アイビー:貞節

 

*なでしこ:勇敢
*マートル:結婚の象徴、愛

このマートルとは、いわゆるギンバイカのことで、イギリス王室ではウェディングの際に必ずブーケに入れるという伝統があるそうです。しかも同じ木から小枝を取るそうで、その木は170歳以上という歴史のある木だそうです。
ヨーロッパではおめでたい木として知られています、日本でも銀梅花(ギンバイカ)別名:お祝いの木と呼ばれています。

常緑低木で、庭木としてもいいですね。白い花がとてもかわいく、花の後に黒い実がなります。香りもよくてお勧めの樹木の一つです。

銀梅花(ギンバイカ)
ハーブの香りのブーケ。タッジマッジーいかがでしたでしょうか?

偶然にも、コロナウイルスと戦っている今日。16世紀にも疫病がはやったこととリンクして思ってしまいます。ハーブの力をお借りするのも今まさに生活するうえでいいアイデアかもしれません。殺菌効果のあるハーブを選んでお部屋に飾るのもいいですね!
この梅雨時期のさえない気持ちを自然ないい香りで、リフレッシュしましょう。
スマイリーガーデンの6月のワークショップがあれば、本来このタッジーマッジーを皆さんに束ねてもらう予定でしたがとても残念です。。。
可愛いアジサイも、香りのよいハーブも厳選していたのですが、来年に必ずワークショップのメニュー加えようと思っておりますので、束ねてみたい方は来年までタッジーマッジーを忘れないでくださいね!

最後にお勧めハーブを花言葉とともにご紹介

最後にお勧めハーブを花言葉とともにご紹介します。


*タッジーマッジーの作り方*

お勧めハーブにアジサイやバラをプラスするのもGOODです。
ラウンド形にまとめてお楽しみください。
香りがよいのでNosegay(ノーズゲイ)鼻先を楽しめる飾りとも言われています。


*おすすめハーブ*

アップルミント

「美徳」

ローズマリー

「永遠の愛」

ラベンダー
「あなたを待っています」

ローズゼラニウム
「真実の愛情」

レモンバーム
「思いやり」

ギリア
「気まぐれな恋」

フェンネル
「賞賛に値する」

 

(花言葉はひとつのハーブに対してたくさんあるので一番いい意味の花言葉をご紹介しています)
みなさんも是非束ねてみてくださいね!

グリーンアドバイザー・花育アドバイザー
山崎 ゆきえ