第17回
日本名も素敵な「ダリア」
2020.9.28
みなさんこんにちは!
神奈川県南足柄市(有)山崎組エクステリア事業部スマイリーガーデンです。
秋の彼岸も過ぎ、日中蒸し暑さはあっても朝晩は冷えてまいりました。
これからの季節台風も心配ですが、季節の変わり目で体調管理も意識しながら
過ごしていきたいと思う今日この頃です。
さて、今回はダリアを取り上げます。
ダリアと言ったら、豪華で派手なイメージですが本来どのようなお花なのでしょうか。
ダリア
【Dahlia】
- 英名
- Dahlia
- 和名
- 天竺牡丹(てんじくぼたん)
- 科
- キク科
- 属名
- テンジクボタン属(ダリア属)
- 原産国
- メキシコ
まずは、ダリアの歴史から・・・
ダリアの原産はメキシコ。
メキシコの高原に自生していたようです。もともとは涼しい地域で咲くお花なのですね。カラフルなイメージからはすこし違うように思えます。
ダリアは、昔から神聖なお花として栽培されていたようで、今ではメキシコの国花になっています。
国花になったのは意外と最近で1963年に当時の大統領が制定しました。
もっと昔の話では、ナポレオンの時代、妻のジョセフィーヌがダリアを大切に育てていたことで争いが起きたり。
そのことで、生まれた花言葉があるようです。
そちらは後ほど紹介しますね。
花育コラムを書くにあたって色々と調べるのですが、15世紀や16世紀にヨーロッパではお花の争いは頻繁にあったようで、その他には紅茶で争いがあったりもするようですが・・・。
昔はお花の綺麗さもあるかと思いますが、葉や球根などを薬のようにして使用できたこともあるのでしょうか?調べていると、ダリアの根などを薬にしていた記述がありました。
きっと、お花は貿易や権力の争いになるほど貴重なものだったのでしょうね。
お花のパワー
お花を見ていると、元気が出たり優しい気持ちになれたりしますが、なにかお花にはパワーがあるのでしょうか。
いつも不思議に思っていますが、大地で育ったパワーがお花にはあるのかな。
あとは色だったり、香りだったり。
難しいことはわかりませんが、そこに飾ってあるお花の「気」が人間の神経系を刺激して癒されるのでしょうか。
そういえば森林浴も、木々の緑の色や、針葉樹の香りをいっぱい体に取り入れて癒されるのはそういうことですもんね。
色もそうですが、香りってとても人間にとって影響がありますね。
今流行りの『香水』っていう曲も(笑)その香水の香りで思い出もその人も思い出す・・・。
って言うし(簡単に説明しすぎだけど)
この間運転中ラジオを聴いていたら、人とのつながりって匂いの好みもつながりがあると話していて、例えば、お友達やお付き合いしている方のお家へ初めていった玄関の匂いが、心地よかったらその人とも気が合うという話だったのですが、あぁなんかわかる気がすると聞いていました。
話がすごく逸れていますが、お花と人とのかかわりは昔から切っても切れない関係なんだなぁとコラムを書いていると感じます。
ダリアの種類の紹介
ここで、ダリアの種類の紹介をしたいとおもいます。
ダリアは球根のお花ですので、多年草(宿根草)です。
大倫の種類から、プチダリアなどたくさん種類があります。
咲き方で、分類していることが多いです。
などなど
色んな咲き方をするダリアがあります。
ダリアの品種の紹介
*皇帝ダリア*
6mになる品種もありダリアにしては茎が太い。
皆さんも見かけたことがあると思います。開花時期は11月頃。
お庭からひょっこり顔を出す背の高いお花が皇帝ダリアです。
*黒蝶(コクチョウ)*
切り花でも、花壇でも人気のある品種です。
存在感がすごいです
*プチダリア ハミングブロンズ*
葉が黒系で黄色やピンクの可愛いダリアが咲く小さなサイズのダリア。こちらは9月のワークショップ、ハロウィンの寄せ植えに使用しました。
花の色が1色ではなくニュアンスカラーでとても可愛いお勧めの品種です。
ダリアの育て方
今、開花真っ盛りなダリアは、先にもお話ししましたが球根のお花です。
球根の植え付け時期は3月~5月。
ポット苗をお庭や鉢に植え付ける時期は4月~6月中旬くらいが目安ですが、秋にたくさん花苗が出回るのでその時期に植え付けしても大丈夫です。
冬は休眠しますので枯れた状態になりますが、春時期になると新芽が出てきます。
4月に肥料を開始して、(置き肥でいいとおもいます)真夏以外は月に1回9月まで置き肥を。
ダリアは花が大きいわりに茎が細く、花の重さに耐えられず曲がったり折れたりしてしまいがちなので必ず支柱をしてお花を支えてあげてください。(支柱は品種によってなくてもいい場合があります)
7月~8月に開花したら、かならず切り戻しを行ってください。そうすると秋にたくさん花を咲かせてくれます。
ダリアの花言葉
この「裏切り」と「不安定」「移り気」いう花ことばが先にお伝えしたナポレオンの妻ジョセフィーヌが由来しています。
当時、ジョセフィーヌがお庭でバラとともにダリアを育てていたところ、とてもきれいなダリアにあこがれて貴婦人が苗を譲ってほしいとお願いしましたがジョセフィーヌは相手にせず、聞き入れませんでした。
どうしてもダリアを手に入れたい貴婦人はお金でジョセフィーヌの邸宅の庭師を使い、ダリアを盗ませ、ジョセフィーヌにばれたところから、
「裏切り」「不安定」「移り気」という花言葉が生まれたそうです。
その後、庭師は追放。ジョセフィーヌはダリアの栽培をやめてしまったそうです。罪深き美しさ。ダリアそのものですね・・・。
白色のダリア
「豊かな愛情」「感謝」
赤色のダリア
「華麗」
黄色のダリア
「優美」
色別の花言葉は3色。ピンクやオレンジは見当たりませんでした。
歴史の話の最中に話が脱線したので、書き忘れましたが日本に入ってきたのは1842年オランダ人が日本へ持ってきたとされていました。
天竺牡丹(テンジクボタン)と名付けられたようですが、ダリアも素敵な響きですがテンジクボタンってとてもオリエンタルな感じで素敵だなと思いました。
因みにダリアはスウェーデンの植物学者、アンドレアス・ダールの名前にちなみダールからダリアとなりました。
いかがでしたでしょうか?
花の奥にある物語まで知ると、何気なく見てきたお花たちもとても身近に感じ丁寧に観察するようになって楽しさが増します。
この秋ダリアをお家にかざってみませんか?
テンジクボタン。
私もこれからお花屋さんへ行ってお家に飾ろうと思います。
何色にしようかな?
それではまた。。。
グリーンアドバイザー・花育アドバイザー
山崎 ゆきえ