第22回
「マートル」
2022.10.5
皆さんこんにちは。神奈川県南足柄市(有)山崎組
エクステリア事業部スマイリーガーデンの花育コラムの時間です。
先日、エリザベス女王がお亡くなりになり、連日ニュースでの報道を見ていました。
私はエリザベス女王のファン。
ファッショナブルな素敵な着こなしや色の使い方、
特に帽子やブローチが素敵で、傘なども、さりげなくとても可愛い形のものを
お使いになっていて、楽しみでありました。
いつか、ガーデニングの本場イギリスへ行って、お会いできなくても
宮殿をみてみたい、そしてチェルシーフラワーショーを見に行くことが夢の一つでした。
訂正。
過去形に書きましたが、今でも夢です。
RHS(Royal Horticultural Society)という英国王立園芸協会という団体があり、その団体はエリザベス女王が総裁を務めている団体で、日本支部があった時に、コンテナガーデニングマスターの資格を取り、本当に本当に少しだけ、エリザベス女王に近づいた気がしていたのも束の間、名刺もしっかりと200枚!(協会へ)注文し、一枚も配ることもなく、日本支部撤退というニュース。
せっかく園芸の勉強をし、試験も受け、イギリスのチェルシーフラワ―ショーへ行くツアーを来年行けるかなぁなんて、夢見ていたのに私が会員になれて何か月かでRHSJ(英国王立園芸協会日本支部)はなくなってしまいました。
エリザベス女王と私の距離は縮まず。(笑)
96歳でお亡くなりになられたエリザベス女王の棺の上は、素敵なお花で飾られ、お住いのお城のお庭で摘んだお花も入っているのだと知りました。よく見ていると、色とりどりの華やかなお花達。
国葬での、棺に添える花の選定にはチャールズ国王も関わったそうで、フィリップ殿下との結婚式で女王が持っていたブーケに使われていたものから育てられた、マートルも飾られていたそう。
結婚式のブーケに使った花を大切にお庭で育てていたとTVで解説していました。
チャーミングで、優しい女王の日常が解るエピソードを聞けて嬉しい。
ほかには、ローズマリーや、イングリッシュオーク、バッキンガム宮殿などの庭園から摘んだガーデンローズ、アジサイ、セダム、ダリア、マツムシソウ、ペラルゴニウムなど。
国葬以外でエディンバラに到着した棺の上には白を基調としたお花が飾られていました。
それもまた、素敵なエピソードがあるかもしれません。


マートル
今回の花育コラムでは、マートル(ギンバイカ)を取り上げてみたいと思いました。
マートル
学名 | Myrtus communis |
和名 | ギンバイカ(銀梅花) |
科 | フトモモ科 |
属名 | ギンバイカ属 |
原産国 | 地中海沿岸から ヨーロッパ南西部 |
日本名はギンバイカ(銀梅花)
花びらが5枚の梅に似た花を咲かせるところから、和名を銀梅花(ギンバイカ)と名付けられました。
秋には黒いオリーブに似た実が付き、庭木として私自身もお勧めの花木です。
ハーブとしても扱われ、豚肉や羊肉の香りづけとしても使われたり、実でリキュールを作る国もあるようです。
他には
斑入りのマートルや、シナモンマートル・レモンマートルなどあり、
種類が変わると、花の形状や色も変わります。
香りがよいので、特にレモンマートルはハーブティーに活用できます。
レモンマートルの原産はオーストラリア。
オーストラリア、クイーンズランド州の亜熱帯の多雨林に自生しています。
どのマートルも香りがいいので、香りを試してみたくなります。




イギリス王室には欠かせない植物なことが花言葉でよくわかります。
常緑低木、花がなり実がなり、香りもよいというマートル。
1本の木で色んな楽しみがあります。
ガーデンに植えたら、目でも楽しめて香りで癒されて、ガーデンセラピーになります。
皆さんもマートル(ギンバイカ)ご興味あったら育ててみてくださいね!
最後に、エリザベス女王陛下の御冥福を心よりお祈りしたいと思います。
グリーンアドバイザー・花育アドバイザー
山崎 ゆきえ